動いた心の記録

関ジャニ∞ と Hey! Say! JUMP を中心に好き勝手にぼやき

ピンクとグレー と グラスホッパー

ピンクとグレー グラスホッパー

それぞれJUMPを好きになる前から存在は知っていたものの手が伸びずにいた作品でした。
裕翔くんと山田くんが映画に出るということで、これもご縁!と思い読んでみました。

以下ネタバレ含む感想でございます!

 

グラスホッパー

伊坂幸太郎さんは過去何冊か読んだけれども、あまり自分にはハマらない作家さんでした。
キャラクターや話の大枠は魅力的なんだけど、ツメが甘いと言うか…少し腑に落ちない部分が残るイメージ。
しかし、だからこそ映画には向いてるかなと思っています!映画ってある程度勢い勝負な所があるので、2時間くらいの加速度が丁度いい小説が多いかなーと。

そして今回もやっぱり「劇団」に無理を感じたというか、中途半端な立ち位置が腑に落ちなかったです…。
あと鯨の自殺をさせる手段がちょっと説得力に欠けるというか…曖昧でなんだかなー…と。話術で追い込んでいくだけならそれで良いんだけど、それに加えて鯨の目を見て死にたくなるとかって、ちょっとスピリチュアル要素強すぎて腑に落ちなかったです。

でもやっぱりキャラクターは良い。山田くんのやる蝉なんて最高に魅力的ですよね。
他のキャストはあまり頭に入れないようにして読んだのですが、斗真くんの鈴木も楽しみ。
でも個人的には鈴木は長谷川博己さんで見てみたかった!(ドラマの鈴木先生のイメージが強いから“鈴木”で頭に浮かんだのかもですが…笑)
鯨はもっと途方も無い大男を想像していたので、浅野忠信さんの鯨はどうなるのか楽しみです。
そして鈴木の奥さんが波留さんって言うのがなんともピッタリ!!

小説のラストは鈴木が鯨と同じような幻覚の入り口に入ってしまったような描写で終わりますが、映画ではどうなるんでしょうか。
個人的にはこう言うモヤッとする終わり方が好きなので、そのまま活かしてほしい所です。「脳男」の瀧本監督なので活かしてくれるんじゃないか、もしくはもっと暗い終わり方をしてくれるんじゃないかと期待しております。

 

ピンクとグレー 

とても読みやすかったし面白かった!!
星で言うと、5つ中3.7って感じでしょうか…。笑
この本より面白い本はいくらでも読んだことあるし、この本よりつまらない本もいくらでも読んだことあるな。と言う位置。
レビューなんかだと最初が読みづらいという意見をちょいちょい見たのですが、私は特にそういう感じはしませんでした。全体を通して読みやすかった。

この作品は加藤くんの生きてきた環境がだいぶ反映されているようで、状況描写がとてもしっくりくるものばかりでした。
私の環境とも被るところがあったから想像しやすかっただけかもしれないけども…

小学生時代の引っ越しした時に感じた、そこに相手がいる気配がしても先に話しかけたら負けな感じとかも凄く分かる。
私も引っ越し当日、家の外を掃除するふりをしながら相手の方から来てくれるのを待ったことがありました。そしてその時話しかけてくれた子は小学校時代の親友になったり。
その後中学に上る前に今度はその子が静岡に転校してしまい疎遠になってしまった。小説のように再会はしていないですが…。
マンションの描写も昔を思い出した。マンションの中の子どもたちで毎日遊んでたな。そして我が家も含めてみんな引っ越してしまった。
何より東横線渋谷駅。もう無くなってしまった風景ですが懐かしかったなー。
生まれてから一人暮らしをするまでの25年間東横線沿線で生きてきたので読んでいて単純に親近感が湧いた。

こんな感じで自分と重なる部分も多かったせいか
うんうん頷きながら、りばちゃんに感情移入できました。
主人公だけど、主人公ではないりばちゃん。
人生は一人ひとりが主人公だって言ったって、芸能人とか見てると本当にそうなのかなって感じてしまう時ってあるじゃないですか。
りばちゃんはそんな感じ。序盤は勿論、役者として活躍してる終盤のりばちゃんもなんだか人生の主人公になりきれていなくて、妙な虚しさを感じました。

これまた最後りばちゃんが死んだのか死んでないのかモヤッとする終わり方ですね。こちらも映画ではどうなるのか気になります。
私自身は結局そこの結論は付けずにおります。
上手く言えないんですが死んでも死ななくても、あの瞬間を越えたら「ピンクとグレー」という作品の「りばちゃん」というキャラクターは消えてしまうような気がするのです。だからこの終わり方好きです。
あと首をつった後のりばちゃんの走馬灯のような描写も凄く好きです。こここそ映画ではどうするんだろう。気になる!


と言った感じでなんとも中途半端な感想ですみません。
グラスホッパーは映画が面白そうだから見てみたい!!
ピンクとグレーは原作が好きだから映画はどうなるか見てみたい!!
ざっくり言ってしまうとこんな感じでしょうか。笑

どっちも楽しみだなー!!
映画公開後の皆様のはてなブログを読むのも楽しみにしております♪